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06月12日-05号

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  1. 福山市議会 2007-06-12
    06月12日-05号


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    平成19年第2回( 6月)定例会          平成19年第2回福山市議会定例会会議録(第5号)          ────────────────────────2007年(平成19年)6月12日(火) ────────────────── 議 事 日 程 (第5号)2007年(平成19年)6月12日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2 議第 63号 福山市生活バス交通利用促進計画推進委員会条例の制定について    議第 64号 福山市実費弁償条例等の一部改正について    議第 65号 福山市税条例の一部改正について    議第 66号 福山市国民健康保険条例の一部改正について    議第 67号 福山市屋外広告物条例の一部改正について    議第 68号 福山市営住宅等条例の一部改正について    議第 69号 福山市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について    議第 70号 損害賠償の額を定めることについて    議第 71号 権利の放棄について    議第 72号 市道路線の認定について    議第 73号 市道路線の廃止について    議第 74号 新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更について第 3        一般質問第 4 議第 77号 道路改良工事(市道道上元藤線)(その2)請負契約締結について第 5 議第 78号 津之郷・草戸幹線下水道築造工事請負契約締結について第 6 議第 79号 中津原ポンプ場ポンプ設備工事請負契約締結について第 7 議第 80号 機織ポンプ場ポンプ設備工事請負契約締結について第 8 議第 81号 福山市立水呑小学校屋内運動場増改築工事請負契約締結について第 9 発第  5号 福山市国民健康保険条例の一部改正について ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  大 塚 忠 司      2番  榊 原 則 男      3番  原 田 俊 朔      4番  式 部 昌 子      5番  岡 崎 正 淳      6番  土 屋 知 紀      7番  大 田 祐 介      8番  今 岡 芳 徳      9番  西 本   章     10番  高 橋 輝 幸     11番  中 安 加代子     12番  高 田 健 司     13番  五阿彌 寛 之     14番  千 葉 荘太郎     15番  藤 原 泰 助     16番  塚 本 裕 三     17番  熊 谷 寿 人     18番  池 上 文 夫     19番  高 木 武 志     20番  宮 地 徹 三     21番  瀬 良 和 彦     22番  浜 本 洋 児     23番  神 原 孝 已     24番  桑 田 真 弓     25番  法 木 昭 一     26番  稲 葉 誠一郎     27番  早 川 佳 行     28番  佐 藤 和 也     29番  須 藤   猛     30番  黒 瀬 隆 志     31番  藤 原 照 弘     32番  川 崎   誠     33番  池ノ内 幸 徳     34番  小 川 勝 己     35番  小 林 茂 裕     36番  川 崎 卓 志     37番  藤 井 真 弓     38番  桑 原 正 和     39番  村 井 明 美     40番  徳 山 威 雄     41番  上 野 健 二     42番  小 川 眞 和     43番  蔵 本   久     44番  背 尾 博 人     45番  森 田 泰 元     46番  三 谷   積 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      羽 田   皓  副市長     岡 崎   忞  副市長     開 原 算 彦  収入役     飛 田 文 悟  市長公室長   橋 本 哲 之  企画総務局長  赤 澤   收  企画部長    若 井 久 夫  企画部参与   武 藤   聖  総務部長    近 藤 洋 児  財政局長    村 上 博 幸  財政部長    徳 重   誠  税務部長    山 岡 孝 幸  税務部次長   平   靖 行  競馬事務局長  佐 藤 彰 三  経済環境局長  羽 原 敏 雄  経済部長    森 島 繁 樹  企業誘致推進担当部長          三 好 正 泰  環境部長    松 浦 良 彦  保健福祉局長  勝 岡 慎 治  福祉総務部長  大 村 康 己  福祉部長兼福祉事務所長          守 山   勉  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健所次長   井 亀   貢  児童部長    門 田   均  市民局長    内 田   亮  市民部長    北 村 仲 夫  人権推進部長  広 本 彰 信  松永支所長   古 志 利 雄  北部支所長   田 中 三 夫  神辺支所長川南まちづくり担当部長          山 田 敏 明  市民病院事務部長小 川 雅 朗  市民病院事務部次長          真 田 鉱治郎  建設局長    堀   径 扇  建設局参事   小 川 文 章  建設管理部長  金 尾 芳 和  土木部長    野 田 幸 男  土木部次長   横 山 光 昭  農林土木部長  石 井 副 夫  都市部長    門 田 修 治  都市部次長   三 宅 崇 裕  建築部長    三 好 信 男  下水道部長   日 下 恒 夫  教育長     高 橋 和 男  管理部長    高 橋   茂  学校教育部長  吉 川 信 政  社会教育部長  高 垣 宗 滋  水道企業管理者水道局長          安 達 好 博  業務部長    占 部   實  業務部次長   村 上 俊比古  工務部長    丸 山 高 司  工務部次長   梅 田 圭 吾  代表監査委員  秋 田 和 司  消防担当局長  森 原 英 藏  消防担当部長  小 畠 泰 造  消防担当部長  杉 原   均 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    小 川   勇  庶務課長    高 橋 洋 典  議事調査課長  中 島 晴 基  議事担当次長  村 上 博 章  調査担当次長  高 橋 弘 人  書記      檀 上 知 子  書記      藤 井 千代治  書記      石 田   浩  書記      門 田 恭 司  書記      田 中 智 子  書記      小 川 素 良 ──────────────────         午前10時13分開議 ○議長(蔵本久) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(蔵本久) ただいまの出席議員46人であります。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(蔵本久) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,16番塚本裕三議員及び28番佐藤和也議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 議第63号 福山市生活バス交通利用促進計画推進委員会条例の制定についてから議第74号 新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更についてまで及び日程第3 一般質問 ○議長(蔵本久) 次に,日程第2 議第63号福山市生活バス交通利用促進計画推進委員会条例の制定についてから議第74号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更についてまでの12件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 誠友会代表 26番稲葉誠一郎議員。 (26番稲葉誠一郎議員登壇)(拍手) ◆26番(稲葉誠一郎) 私は,誠友会を代表して質問いたします。 4月17日,長崎市の伊藤市長が選挙中,暴漢に襲われ死亡するという事件がありました。行政運営や政策への不満が原因で,首長,議員が危害を加えられるということは,あってはならないことであります。今後,このような痛ましい事件が起こらないよう対策を講ずることを願うとともに,伊藤市長の御冥福をお祈りいたします。 5月23日,多くの鞆町民が切望しております道路港湾整備の大きな第一歩である埋立免許の申請を県に提出されました。市長の決断に賛意を示すとともに,今後の手続がスムーズに進むことを願うものであります。鞆港の港湾整備によって,鞆町はもちろんのこと,田尻,沼隈,内海,熊野が一体となって福山市の南部地区として発展していけるようなまちづくりに今後とも取り組んでいただきたいと思います。 記録的な暖冬が明け,早くも猛暑や渇水の兆しが感じられます。市長は提案説明において,環境問題は今後特に力を入れていくべき課題であるとの考えを示されました。「エコでえ~ことキャンペーン」では,みずからPR役を買って出られるなど,その姿勢を評価しております。本市が名実ともに環境先進都市となるよう,議会としても先進都市の取り組みの視察や市民との協働による温暖化防止などに取り組むべきと考えております。 気候変動に関する政府間パネルIPCCは,100年後の地球の気温は6.4度上昇し,すべての生物が生存できないであろうと予測しています。 ネイティブアメリカンのイロコワ族は,私たちは何かを決めるとき7代先のことを考えて決めると言ったそうです。昨今の猛暑や暖冬を取り上げるまでもなく,私たちも今こそライフスタイルの改善やエネルギー問題に取り組まないと,100年先の子孫は生きていられないでしょう。 また,アマゾン先住民クリカチ族は,森があれば生きていける,子孫には森のほかには財産を残しませんと言われました。美しい国,美しいまち福山を子孫に残すためには,市長は特に福山の何を残すべきであろうとお考えでしょうか,御所見をお示しください。 市の広報のあり方についてお尋ねいたします。 より多くの市民に,広報,議会だよりを読んでいただきたいと考えますが,紙による情報伝達は印刷,配布に時間がかかり,情報がタイムリーに伝わりません。そのようなデメリットをクリアするメールマガジンの発行を検討してはいかがでしょうか。そのほか,広報の効果的な周知について,お考えをお示しください。 財政の諸課題についてお尋ねいたします。 市長は,10年後の福山市の姿を見据えた事業の選択と重点化を図り,健全な財政運営に取り組むと表明されましたが,本市の財政シミュレーションはどの程度先まで行われているのでしょうか。5月29日の行財政改革特別委員会で示された集中改革プランにおいて,本年度を除いて3年先までの普通会計ベース財政推計は示されました。10年後を見据えるからには,10年先とは言わないまでも,できるだけ長いスパンでの財政推計が必要ではないでしょうか。 また,特別会計,企業会計別においても,同様にシミュレーションを行い,各常任委員会特別委員会に報告されてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 結核キャンペーンについてお尋ねいたします。 ことし4月1日より感染症法が一部改正され,結核の届け出方法は,診断後2日以内の届け出から,診断後直ちに届け出るよう変更されました。また,本市においても平成17年度は52名の結核感染者が発症し,依然として主要な感染症であることが関係者の間では認識されています。しかし,国民の間では,結核は過去の病気という誤った認識が広まり,結核に対する無知,無防備が時として集団感染に発展するケースもふえています。 そこで,NGO日本リザルツという団体が,結核対策に対する資金拠出と資金の有効な活用を求めて,政府に提言をしています。また,日本の政府関係者やマスコミと情報を共有し,結核問題に対する一層の理解を求める活動もしています。本市もこのような団体とタイアップし,結核キャンペーンに参加してはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 市民病院リハビリ取り組みについてお尋ねいたします。 先日,6000万円余りをかけてリハビリ公園を整備されましたが,公園の有無は別として,市民病院リハビリテーションの体制は,病院の規模に対して手薄ではないかとの声が聞かれます。地域完結型の病院であるゆえに,リハビリ後方支援病院にお願いするという病院の方針も理解できますが,急性期の超早期リハビリへの対応が不十分と思われます。特に,言語聴覚士が不在では,平沼赳夫氏のような病状の方が入院された場合に,どのように対応されるのでしょうか。早期リハビリに対する取り組みについて,お考えをお示しください。 市内の病院には,回復期リハビリテーション病棟が少なく,場合によっては市民病院回復期リハビリ取り組みが必要ではありませんか。回復期リハビリテーション病棟への取り組みの試算をしていればお示しください。 また,産婦人科の一日も早い全面再開について,医師確保に万全を期すとのことですが,大学との良好な関係を改めて構築するとともに全国に医師を公募するなど,市長,病院長の努力を期待するものであります。御所見をお示しください。 少子化対策についてお尋ねいたします。 今,国においても地方においても,少子化対策が最も重要な施策だと言われております。国においては,次世代育成支援対策推進法が成立し,本市においても,福山市次世代育成支援対策推進行動計画に基づき,さまざまな施策に取り組んでおられます。 国の少子化対策大綱の基本的な考え方によれば,4つの重点課題を中心にして推進することとされております。4つの重点課題とは,若者の自立とたくましい子どもの育ち,仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し,生命の大切さ,家庭の役割などについての理解,子育ての新たな支え合いと連帯であります。 そこで,お尋ねいたします。 広島県の出生率は1.37とやや持ち直しましたが,一時的な現象とも言われています。本市において4つの重点課題への取り組みと,関連施策も含めた今年度の施策名と総額予算についてお聞かせください。 さらに,施策の推進に当たっては,教育委員会も含めた複数の部による連携が必要と考えますが,総合的にどのように進められているのか,その推進体制についてお尋ねいたします。 また,現在効果が上がっている施策があれば,その内容についてお聞かせください。 北部地域村づくり事業についてお尋ねいたします。 数年前より北部地域において大規模な圃場整備,水路整備など,村づくり事業が行われれています。食糧自給率向上のための農業振興策は極めて重大であり,取り組み自体は評価するものです。大規模な圃場整備による将来の見通しと効果,採算性をどのように考えておられますか。 また,農業担い手の高齢化や後継者不足もあり,せっかく圃場整備しても,近い将来に耕作放棄されるような事態があってはなりません。そのために,農業法人などによる耕作請負も検討されてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 観光スポット情報インフラ整備についてお尋ねいたします。 東京六本木の新名所,新東京美術館のモネ展では,音声ガイドを500円の有料貸し出しにもかかわらず,多くの入館者が利用されていました。実際に聞いてみると,心地よいBGMをバックに,小泉今日子による作品の製作の背景や技法についての解説が録音されており,借りると借りないとでは,展示作品の理解に大きな差が出ると思いました。 また,ホームページを使った観光案内は全国無数にありますが,いずれも出発前に調べたり予約を入れたりする仕組みなのに対し,尾道市の尾道観光ナビどこでも博物館は,携帯電話を使い,自分が今立っている場所の隠れた情報を知ることができるつくりにしてあります。本市も,国土交通省が進めるまちめぐりナビプロジェクトに参画し,本市観光スポットPR策を考えてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 環境問題についてお尋ねいたします。 まず,生活排水の対策についてお尋ねいたします。環境省の調査により,日本一汚いとされた市川市の春木川を舞台に,モデルの桜井貴史と地域住民が協働して生活排水を低減し,BODを3低下させることに成功したという取り組みが,先日NHKで放映されていました。また,市川市沖の干潟三番瀬は,13万人分の下水処理場に匹敵するほどの水質浄化能力を持っており,日本一汚れた川から流れ込む大量の汚濁物も自然の力で浄化しているそうです。 それに対して,福山内港の干潟は狭く,浄化能力をはるかに上回る汚水が松浜や新浜から流出し,港内にはヘドロが堆積し,干潮時には大変な異臭を放っております。福山港内のヘドロや異臭対策をどのように考えておられますか。 このような問題の解決には,各家庭における台所排水の改善が有効であります。本市も,芦田川環法17条による啓発をされていますが,台所の生ごみを粉砕して直接下水に流すディスポーザーをひそかに設置している家庭もあるようです。岡山市が出したディスポーザー販売中止等の措置の勧告の例も参考に,本市としても一層の啓発をされてはいかがでしょうか。 また,事業所や飲食店においても,グリストラップの管理の徹底や,下水道への未接続事業所や飲食店に対しては,厳しい対応が必要ではないでしょうか,御所見をお示しください。 3日の芦田川を守る日に,芦田川環境マネジメントセンターでは,60人の住民の参加による水質調査を実施されました。環境保全課では,芦田川のいきものという冊子も発行されましたし,芦田川の水質浄化活動が全市的に広まるよう期待するものです。春木川の取り組みのように,自治会単位による水質浄化活動を啓発するお考えはありませんか。 また,同日,1万1500人の市民が芦田川河川敷において13.5トンのごみを回収したとのことでした。市長の言われる協働のまちづくりが市民の皆様に届いた一つの行動であり,参加していただいた皆様に感謝を申し上げたいと思います。年に一度の一斉清掃もすばらしいことですが,毎月1回程度,場所や参加者を分散して取り組まれれば,一層効果的ではないでしょうか。市職員の方がカヌーで水上のごみを拾われたそうですが,中州には大量のペットボトルなどのごみがあり,川の中のごみ対策も必要と考えます。芦田川一斉清掃の今後一層の改善案があればお示しください。 さらに,芦田川においては,河口湖の富栄養化が原因か,ユスリカが大発生し,5月8日のカープの試合にも影響がありました。200基の電撃殺虫灯をもってしても効果が薄く,国土交通省も網による駆除に乗り出しましたが,周辺住民より多大な苦情が出ております。河口堰の放流の時期,回数なども原因の一つではないかと考えますが,相関関係はあるのでしょうか。また,駆除費用についてどの程度かかっているのでしょうか。そして,今後の対策をどのように考えておられるのか,お示しください。 地球温暖化防止対策についてお尋ねいたします。アメリカニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は,今後5年間で市内を走行するタクシーのすべてをハイブリッド車に置きかえる計画を明らかにしました。本市もトヨタプリウスを初め,公用車に低公害車の導入を積極的に進めておられますが,電動アシスト自転車を公用車に取り入れるお考えはありませんか。 また,全市を挙げてのベスト運動への取り組み交通情報提供システムの運用など,温暖化ガスの排出抑制に努めておられることは評価しております。さらに一層の循環型社会の形成のために,3月定例会においても,資源循環型の地域づくりを目指す菜の花プロジェクトについての議論がありました。 先日,ある市民団体の方が,国土交通省福山河川国道事務所を訪れ,芦田川河川敷を利用した菜の花プロジェクトの実施について打診したところ,まず福山市が手を挙げていただきたいとの注文があったそうです。市民,事業者,国の3者は準備ができており,あとは福山市が手を挙げるのみという状況になっています。今後の取り組みについて,お考えをお示しください。 6月22日夏至の夜,電気を消してエネルギー問題について考えるキャンドルナイトというイベントが全国各地で開かれ,本市においても福山城などで開催される予定です。また,当日は環境NGOによる温暖化防止を呼びかける新聞が各地のボランティアにより全国で数千万部配布される予定であり,国民全体の機運が高まっています。本市としても,さまざまな方法でこの新聞を市民に配布する支援をされてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 教育行政についてお尋ねいたします。 まず,成人式の運営のあり方についてお尋ねいたします。毎年,会場内に入らず,入ってもざわついてあいさつもろくに聞いてない新成人が多く,式そのもののあり方が問われていると感じます。 6月1日から今年度の成人式運営ボランティアの募集が始まりましたが,昨年度のボランティアから聞いたところ,企画の案を出しても余り採用されなかったり,式当日も誓いの言葉以外はほとんど役割がなかったそうです。形ばかりのボランティアより,志木市のように企画から運営まですべてボランティア実行委員に任せてはいかがでしょうか。志木市では,実行委員が集まらないときは中止もやむなしという覚悟で臨んだところ,その結果,ボランティアによる手づくり成人式が開催され,チャリティーオークションなどが開かれ,その目玉として,市長が出品した一日市長を体験できる権利を新成人が1万3500円で競り落としたり,発想に富んだ式であったそうです。 本市も,ここで成人式の企画,運営を見直し,新成人による新成人のための成人式に転換する試みをされてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 特別支援教育についてお尋ねいたします。学校教育法の改正により,平成19年4月から小中学校などに在籍する教育上特別支援を必要とする児童生徒に対して,障害による困難を克服するための教育を行うことが明確に位置づけられました。福山市においては,これまでも障害を持たれた児童生徒には学校支援員などを配置され,取り組んでこられましたことは高く評価いたします。しかし,障害を持たれた児童生徒への対応は,十分な人数ではないのではないでしょうか。支援員の配置状況など,現状をお知らせください。 学校教育法の改正を背景に,本年度より特別支援教育支援員を全公立小中学校の7割に配置するための予算が地方交付税によって交付されます。測定単位が学校数なので,福山市には114校に84万円で約9600万円が基準財政需要額に算入されます。交付税が現実どの程度ふえるのかは現時点では未定ですが,その資金により支援員を何人程度増員するか協議をされていればお考えをお聞かせください。 配置の時期についても,9月補正で対応してはと考えますが,いかがでしょうか。 LD,ADHDなどの発達障害のある児童生徒への教育的対応の必要も大きな課題であります。現状の介助員,支援員では対応し切れていないのではないでしょうか。 自民党政務調査会特別支援教育小委員会により,理学療法士作業療法士言語聴覚士臨床心理士といった発達障害の専門家を市のセンターに配置し,必要に応じて各学校に派遣するという案も提言されています。本市でも検討されたらいかがでしょうか。発達障害児童生徒への今後の本市の取り組みをお聞かせください。 環境教育についてお尋ねいたします。先日,我が会派は,川越市の取り組みについて視察してまいりました。地球温暖化防止の条例制定を見越した川越市では,市民を巻き込んで,無理なく1%節電運動に取り組んでおり,特に子どもに対する環境教育に力を入れておられました。例えば,全小中学校への太陽光発電システムの設置や環境に優しい学校づくり,エコチャレンジスクール,各家庭で取り組むエコチャレンジファミリーの認定,学校の屋上緑化,壁面緑化への取り組みなどがあり,参考にすべき点が多々ありました。本市としても,学校を拠点として,子どもの環境教育への取り組みに一層力を入れてはいかがでしょうか,お考えをお聞かせください。 先日のばら祭では,環境啓発イベント,笑コ笑コもったいないプロジェクトにより,4019キログラムのごみがすべてリサイクルされ,ごみゼロを達成したとのことで,大変な成果を上げられたと評価しております。そのプロジェクトの中でも,多くの中学生ボランティアの活躍は,環境学習の見本とも言えるものでした。環境副読本「わたしたちのくらしと環境」を発行し,環境教育に取り組まれていることは評価しておりますが,エコイベントマニュアルの活用により,地域の行事などにも取り入れ,さらに多くの小中学生がごみ減量化に参加できるような取り組みをされてはいかがでしょうか,御所見をお示しください。 基礎体力向上への取り組みについてお尋ねいたします。先日行われたスポーツ振興審議会において策定された福山市スポーツ振興基本計画が示されました。健康に過ごすためにも,スポーツを楽しみ,基礎体力を維持向上することは,市民にとって大切なことです。とりわけ児童生徒の基礎体力の向上は,早急に取り組んでいかなくてはならない課題であるということがほとんどの委員の意見でした。 子どもたちの基礎体力の向上には,当然地域の方々の協力もお願いし,家庭でも取り組んでいかなくてはならないことは,十分理解はしていますが,私たちが子どものころのように,放課後野山を駆け回って遊ぶことが困難な状況では,学校での取り組みが不可欠であろうと思います。新体力テストの結果を見ても,ほとんどの種目において全国平均を広島県平均が下回り,我が市の子どもたちの平均は広島県平均を下回る現状です。 先日,教育長名でラジオ体操についての取り組みが各校に通達されたとのことですが,小中学校における基礎体力の向上対策をどのようにお考えでしょうか。特に,体育専科の少ない小学校の児童への基礎体力向上には,どのような方法で取り組もうとされているのか,具体をお聞かせください。 これで,私の第1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) (羽田 皓市長登壇) ◎市長(羽田皓) 誠友会を代表されました稲葉議員の御質問にお答えいたします。 初めに,美しいまち福山の実現についてであります。 これまでの大量生産,大量消費,大量廃棄の社会経済活動は,自然の浄化能力を超え,地球温暖化などさまざまな環境問題を深刻化させております。環境的側面,社会的側面,経済的側面が複雑にかかわっている現代において,恵み豊かな環境を継承していくためには,社会経済システムに環境配慮が織り込まれる必要があります。このためには,本市が取り組むべき課題を明確化し,市民,事業者,行政が一体となって,人と自然が共生する持続的発展が可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていくことが重要であり,将来の世代に健全で恵み豊かな環境を継承する必要があると考えております。 次に,市広報のあり方についてであります。 本市の広報につきましては,広報紙を初めテレビ,ホームページなど,それぞれの広報媒体の特性を生かした活用と報道機関への積極的な情報提供などに取り組んでいるところであります。 メールマガジンにつきましては,インターネットを利用し,事前に登録された方だけに情報を定期的に配信するものですが,運用上の課題などもあり,現時点では考えておりません。 今後とも,それぞれの媒体が持つ有利性を生かし,効果的に情報発信ができるよう取り組んでまいります。 次に,財政推計についてであります。 財政推計は,財政制度の大幅な変更や経済環境の急激な変化など,不透明な要因も多いことから,5年間程度が実態に即した財政推計可能な期間であると考えております。今後も,第四次福山市総合計画などとの整合性を図りながら,毎年度経済情勢などを踏まえて財政推計の見直しを行ってまいります。 また,特別会計,企業会計の財政推計につきましては,それぞれの会計の持つ性格を踏まえ,判断すべきものと考えております。 次に,結核についてであります。 結核は,過去の病気ではなく,現在でも対策の必要な感染症であり,保健所において重点的に取り組んでおります。また,病気やその予防について,広報紙やホームページなどで正しい知識の周知や啓発にも努めており,特に結核予防週間には,関係団体と連携の上,ポスターの掲示やチラシ配布等を行っているところであります。 今後も,結核患者を支援するとともに,結核を正しく理解し予防できるように,普及啓発に努めてまいります。 次に,市民病院リハビリについてであります。 市民病院では,県東部における三次救急への対応や急性期医療を担っていることから,常に新たな患者を受け入れる必要があります。したがって,回復期を迎えた患者については,できるだけ地域の医療機関に紹介するなどして,その後の回復を図っていただいております。これは,各医療機関がそれぞれの役割に応じた機能を分担することにより,地域医療の水準を確保するという地域完結型医療を目指しているものであり,リハビリテーションの分野におきましても同様の考えに基づいた対応をいたしております。 そうした中,急性期患者のリハビリにつきましては,よりその効果を高めるため,救命救急センター内においても,ベッドサイドリハビリに取り組むなど,早期のリハビリ実施に努めているところであります。 次に,医師の確保につきましては,大変御心配をいただいておりますが,大学医局とは良好な関係を保っており,御心配には及びません。引き続き,連携を図りつつ,産婦人科の全面再開に向けた取り組みを初めとし,病院を挙げて取り組んでいるところであります。具体的には,医師のネットワークによる情報や病院へ直接お寄せいただいた情報に基づく個々の医師へのアプローチを初め,インターネットによる公募やドクターバンクへの登録など,広範な取り組みを行っているところであり,今後とも医師確保に向けて全力を傾けてまいりたいと考えております。 次に,少子化対策についてであります。 本市におきましては,急速な少子化の進行並びに家庭や地域を取り巻く環境の変化を踏まえ,次世代育成支援対策推進行動計画を策定し,2005年度平成17年度から5年間にわたる次世代育成支援施策を全庁的に実施しているところであります。 本市の行動計画は,5つの基本方針を掲げ,妊娠・出産期の支援などの安心できる母子保健の推進,保育サービスの充実などの子育て家庭に対する支援の充実,生きる力を育成する学校の教育環境の整備などの次代を担う世代の育成,児童虐待防止対策などの援助を必要とする子育て家庭への支援,子どもの安全確保などの子育て家庭に優しい安全・安心な生活環境の整備などの施策を実施しているところであります。 また,行動計画に位置づけている施策の本年度の予算総額は,237億9000万円余りであります。 次に,推進体制については,市長部局,教育委員会,社会福祉協議会の関係部署15課で子育て支援ネットワークを設置し,連携を図る中で,行動計画の実施状況の把握や施策の推進に当たっているところであります。 これまで行動計画の事業については,おおむね着実に推進されていると考えておりますが,特に通学路への防犯灯の設置,保育所,幼稚園などへの緊急通報システムの整備,不審者情報等配信事業など,子どもの安全対策の面において一定の成果があったものと考えております。 今後も,行動計画を着実に推進することを基本に,国,県の動向や市民ニーズなどを総合的に勘案し,推進してまいります。 次に,北部地域村づくり事業についてであります。 本市北部地域の新市町,芦田町において2006年度平成18年度から村づくり交付金事業を行っております。本地区の事業目的は,農業生産基盤と生活環境基盤の総合的な整備を推進し,都市的地域の利点を生かし,付加価値のある農業を展開することにより,地域の活性化を図るものであります。 圃場整備による見通しなどについてであります。圃場整備などの基盤整備は,作業効率を高めるなど,営農条件を向上させるためのものであり,農業者の営農意欲を高め,耕作放棄地防止の効果等が見込まれ,持続的な農業経営が図られるものと考えております。 次に,農業法人等による耕作請負についてであります。農業従事者の高齢化,後継者不足の中,効率的,安定的な農業を推進するため,農作業の受委託,農地の使用貸借を進めるとともに,農業法人を含む担い手の育成に努めているところであります。 次に,観光スポット情報インフラ整備についてであります。 観光振興を図るためには,本市の多様な魅力を効果的に受け手のニーズに沿って情報発信する必要があり,全国的知名度や都市イメージのアップにつなげていくことが重要であると考えております。本年度,福山市観光振興ビジョンに基づき,福山市観光協会ホームページのリニューアル支援など,情報発信媒体の整備に取り組んでいるところであります。 なお,まちづくりナビプロジェクトについては,携帯電話を利用した歩行者への観光情報の提供や移動支援等を目的に運用実験が行われておりますが,今後先行して実験を行った情報も収集する中で,その機能や費用対効果等も十分検証する必要があるものと考えております。 次に,生活排水対策についてであります。 新浜処理区は,雨水と生活排水などを同一の管渠で排除する合流式下水道区域であり,大雨の際には雨水と生活排水などの一部が内港へ流出することがあります。そのため,本市においては,公共用水域の水質汚濁対策と市街地の浸水解消を図るため,合流式下水道改善事業に取り組んでいるところであります。 この事業の一環として,中央ポンプ場を2010年度平成22年度末に,雨水滞水池については2013年度平成25年度末の完成を目指しております。完成後には,新浜浄化センターでの処理を休止し,新浜処理区の生活排水などはすべて芦田川浄化センターへ送水することとしております。これにより,内港の水質などの環境改善にも大いに寄与するものと考えており,現在,事業の集中化を図る中で,重点事業と位置づけ取り組んでいるところであります。 次に,ディスポーザーの設置についてであります。生ごみを粉砕し,直接下水道管へ投入する,いわゆる単体ディスポーザーの設置につきましては,下水道管の腐食や詰まり,また悪臭の発生及び処理場における負荷の増大などが懸念されることから,これまでも設置の自粛を指導しているところであります。 グリストラップなどについても,適正な維持管理や下水道の正しい利用方法について,下水道事業説明会や市のホームページなどを通じ,啓発に努めてまいります。 また,下水道処理区域内の未接続者に対しましては,これまでも下水道が地域の生活環境の改善に果たす役割や法令に基づく接続義務などについて事業説明会や文書等による周知,啓発に努めているところでありますが,本年度からは嘱託職員を2名増員し,臨戸訪問による接続指導を強化しており,その中で事業所や店舗などについても接続指導を実施しているところであります。 次に,芦田川の浄化についてであります。 芦田川下流水質浄化協議会において,清流ルネッサンス計画の継続と水環境改善に向け,新たな視点を含めた検討を開始したところであり,市民一人一人が水質改善に向けた取り組みができるよう啓発に努めてまいります。 次に,芦田川を守る日一斉清掃についてであります。 市民の憩いの場でもある芦田川河川敷の清掃活動は,福山明るいまちづくり協議会主催により,6月と10月の年2回行われており,今年度から国土交通省福山河川国道事務所や広島県が共催機関となり,市民,企業,団体等が協働して取り組んでおります。 また,芦田川周辺だけでなく,市内の自治会,町内会においては,清掃活動が自主的に行われており,近年ごみの量は減少傾向にあると認識しております。 今後,関係機関,ボランティア・NPO団体,企業等とも連携をさらに強化する中で,ごみのない美しいまちづくり運動の輪が一層広がるように取り組んでまいります。 次に,ユスリカ対策についてであります。 学識者によると,大量発生の原因は,少雨や暖冬の影響とユスリカを捕食するコイがコイヘルペスにより大量死したことによるものであり,河口堰の放流時期,回数との相関関係は不明であると国より伺っております。 現在,国は電撃殺虫器189基を4月27日から点灯させるとともに,曳航ネットを利用したユスリカの飛しょう抑制試験も実施されております。 また,ユスリカの発生は,河口堰貯水池だけでなく,家屋近傍の水路も発生源となっているため,河口堰貯水池内及び周辺水路の発生源等の調査や電撃殺虫器の改造,増設などの対策も予定されております。 次に,地球温暖化防止対策についてであります。 まず,公用車の対応についてでありますが,国が定めた低排出ガス車認定実施要領に基づき,2002年度平成14年度より更新時のすべての車両について環境に配慮した低排出ガス認定車を導入しております。 また,電動アシスト自転車の導入については,充電や管理上の問題もあり,近距離の移動につきましては,これまでどおり各課が管理している自転車を活用してまいります。 次に,菜の花プロジェクトについてであります。 国土交通省に確認したところ,事業者の意向を伺った程度であり,御質問にありましたように,市民,事業者,国において準備ができているものではなく,河川法上の整理や維持管理等の課題もあり,国土交通省に理解を得たものとは聞いておりません。 次に,環境NGOによる温暖化防止のイベントについてであります。 国は,温暖化防止のため,本年度は6月22日夏至の日から24日日曜日までの3日間をライトダウンキャンペーンとして,全国のライトアップ施設に対し,電気を一斉に消灯することを広く呼びかけているところであります。本市も,国のライトダウンキャンペーンに賛同し,6月24日の日曜日,福山城のスポットライトや芦田川大橋を消灯することとしております。 なお,市民等への温暖化防止の呼びかけは,広報紙や環境学習会等,さまざまな機会を通じ啓発を行っており,新聞の配布については考えておりません。 次に,成人式のあり方についてであります。 成人式は,次代を担う青年に,社会に対する自覚と責任を促すとともに,20歳という節目をみんなで祝うという趣旨のもと,これまでも若い方々の意見を反映させながら開催してきたところであります。昨年度の成人式では,アトラクションや記念品などについてボランティアの意見を採用し,また当日の運営についても主体的に参画していただいたところであります。 なお,昨年度はこれまでで最も多い約3600名の新成人の参加がありましたが,今後とも若い方々と協働しながら,厳粛な中にも新成人にとって魅力のある成人式となるよう努めてまいります。 以上で,誠友会を代表された稲葉議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政につきましては,教育長から答弁いたします。 (高橋和男教育長登壇) ◎教育長(高橋和男) 教育行政についてお答えいたします。 初めに,特別支援教育についてであります。今年度の支援員等の配置状況は,幼稚園,小中学校特別支援学級の介助員96,通常学級の学校支援員17,計113名となっております。 本市では,1975年昭和50年から単独施策として,障害児学級に介助員を配置してきましたが,国において特別支援教育の方針が打ち出されたことを契機に,昨年度から通常学級に学校支援員を配置してきているところです。また,一昨年度から実施している心理学者や作業療法士などの専門家を学校に派遣する国,県の巡回相談事業を今年度から本市施策として引き継ぐ体制を整えたところです。 さらに,各学校においては,特別支援教育コーディネーター担当教員の指名と校内委員会の設置により,発達障害の特性に配慮した支援のあり方について,教職員の共通理解を図り,学校体制として取り組むよう努めているところです。 引き続き,児童生徒の実態を踏まえた介助員,学校支援員の配置,巡回相談指導,学校体制の充実などに取り組んでまいります。 次に,環境教育についてであります。小学校では,社会科や総合的な学習の時間において,本市が作成した副読本「わたしたちのくらしと環境」などを教材とした授業,リサイクルプラザ,環境保全課の出前講座,クリーンセンター見学などの体験学習にすべての学校が取り組むとともに,各学校においては地域の川,海,大気,リサイクルなどをテーマにした特色ある学習に加えて,下水道訪問授業,芦田川見る視る館の見学など,校区実態を踏まえた環境教育を進めております。 また,中学生は,生徒会などの呼びかけによって,ばら祭でのごみ分別ボランティア,芦田川一斉清掃への参加,通学路のごみ拾いや最寄りの駅,文化ゾーンなどの公共施設の清掃にも率先して取り組んでおります。 今後とも,学校での環境教育児童生徒の自主的な環境ボランティア活動の充実につながるよう指導に努めてまいります。 次に,基礎体力向上の取り組みについてであります。本市の児童生徒の新体力テストの結果が県平均を下回っているのは,運動やスポーツをする日数や1日の運動時間の少ないことなどが大きな要因になっているととらえております。 各学校では,運動場や遊具を活用した外遊びの奨励と業間体育の実施,ゲーム的な要素を取り入れ,体を動かすことの楽しさを味わわせる体育授業の工夫,体育授業や部活動における補強運動の実施,タイムや距離などの目標の工夫による体育行事の充実などに取り組むとともに,日ごろの運動の成果を試したり,振り返ったりする場として,小学校体育連盟,中学校体育連盟の全市的な大会に,できるだけ多くの児童生徒が参加するよう努めております。 また,今年度は全児童生徒を対象に,新体力テストの結果や目標を記入する体力ステップアップカードを配布し,児童生徒が自己目標を掲げ,みずから運動する生活習慣を身につけるよう指導してまいります。 さらに,県の新施策である教員志望の体育専攻学生を小学校に派遣する体育実技ボランティア事業を本年度5校を対象に実施し,基礎体力向上の取り組みの充実につなげてまいりたいと考えております。 以上,答弁とさせていただきます。 ◆26番(稲葉誠一郎) 答弁いただきましてありがとうございました。何点か再質問と要望をさせていただきたいと思います。 財政シミュレーションのことですが,なかなか予測しにくいというのは,十分わかっております。税収の増も見込めない,交付税も不透明で,出る方は扶助費を初め介護保険にもいろいろ歳出の方はふえる傾向にあるということで,厳しい財政状況が今後とも続くと思います。厳しいだけに,今までは地方自治体が破綻するということは考えられなかったわけですが,夕張市のような例もあります。福山市はまだまだ指数でいけば全国的にはいい方ではあるとは思いますが,やはりふだんから市長を初め部長さん,そういう財政シミュレーションというのは,頭の中には持っておられるんだろうと思いますが,やはり市民の方にも理解していただく,今の現状を理解していただいて,協力をしていただくということも重要だろうと思いますので,5年間ぐらいが適当だろうということですが,なるべく長いスパンでの財政推計を市民に示していただくように要望をしておきます。 次は,圃場整備のことですが,すばらしい圃場ができまして,今後自給率を上げていくために,農業を振興していくためには,これが一つの大きな展開だろうと思います。これが失敗をしますと,今後農業に対する取り組みが余計厳しくなってくると思いますんで,こういうことをされた以上は,後継者の方をしっかり育てていただくか,この圃場をちゃんと利用できるような体制づくりというのをこれから取り組んでいくということが大切だろうと思いますので,そのことは十分積極的に取り組んでいっていただきたいと思います。これも要望しておきます。 内港の問題ですが,特に干潮時ですかね,あの辺を歩いてみますと物すごい悪臭がするんです。県が整備をされて,夜通るとあそこの電気はずっと一直線になって,物すごくきれいで,歩いても,散歩しても環境はいいんですが,においが悪いということです。何年か後には下水道も整備をされて,あそこへ生活排水も流さないようにということですが,今現実にヘドロが堆積をしております。これは,下水道整備された後でも結構だと思いますが,きちっとやはりどういう形をとるのか,県の仕事でしょうから,県とも協議をされて,何年か後にどういう方法でやるのかということを検討されとるか,思いがあればこれはお聞かせをいただきたいと思います。 次に,特別支援教育のことですが,今まで,第1質問でも言いましたように,介助員を配置されて,いろいろ努力されてるのは十分理解はしておりますが,今の現状で特に足りないところはないのかどうか。障害を持たれた方も大変でしょうし,また障害を持たれた方と同じクラスになられた方も大変だろうということを聞いております。やはり少子化対策の中にもありますけど,学校環境の整備ということがあるわけですから,その辺をやはり十分考慮して,今後どういう対策を立っていくのか。特に,国の交付税の質問をしましたが,この交付税に対してどういう検討をされたということが答弁がありませんでした。もう交付税措置されても今の現員体制でいくのか,それとも国の思いがあるんなら,もう少し福山市で現状で足らないのならふやしていこうという気があるのか,もう一度答弁をお願いしたいと思います。 子どもたちの基礎体力の向上のことですが,これも今まで努力されていることは十分わかるんですが,やはり先日のスポーツ振興審議会でもありましたし,予特でもありましたように,福山中学校・高等学校を全国大会に出場させえとか,国体へ参加する選手をふやそうとかということを盛り込んでおられます。全国大会や国体へ出るのを,その国体や全国大会がある年齢になってスポーツを真剣にやらせても,なかなか出れるもんじゃないんですね。やはり小学校のときからいろんな運動を教えて,基礎体力をつけて,それを伸ばしてあげることが将来につながるんだろうと思います。 1つ例をとってみますと,なかなか逆上がりも指導できない先生が小学校にはおられるそうです。足を速くするといっても,基本的な走り方もなかなか教える先生がおられない。これは小学校には体育の専科がおりませんから,それは当然だろうと思うんですね。先生一人一人には責任はないんだろうと思うんです。やはりそういうことを教えられる体制づくりを教育委員会として取り組んでいただく。体育ボランティアということを5校でされるということですが,そういうことを積極的にされて,子どもたちの基礎体力の向上には頑張っていただきたいと思います。 2点,お答えをいただきたいと思います。 ◎土木部次長(横山光昭) 内港の悪臭対策につきまして,再度の御質問でございます。 港湾管理者の広島県に確認いたしましたが,現段階での内港地区のしゅんせつ計画はないというふうに伺っております。 市は当面といたしまして,中央ポンプ場の合流式下水道改善事業を急ぐということで水質改善を図っていきたいというふうな考えでございます。 今後,悪臭対策について,県と協議する中でやっていかれたらどうかという御意見もありました。これにつきましては,ヘドロの処分等膨大な費用もかかる,また処分地等の受け入れ等の問題の課題があります。そういうことを含めまして,今後県と協議する中で,研究課題というふうな考え方で対応していきたいというふうに考えております。 以上です。 ◎学校教育部長(吉川信政) 特別支援教育についての介助員等の状況でございますけれどが,現在足りてるかどうかというところが1点だと思いますけれどが,確かに一人一人の子どもたちの障害等々見てみると,すべてが網羅できてるということではございませんけどが,年々充実させていっていただいているとこでございます。先ほど96名という介助員をお示ししましたけれどが,これも昨年に比べて数名,7~8名ふえているというとこでございますので,こういうふうな形でそれぞれ学校から報告が上がってくるところ,それを十分に私どもの方も見させていただいて,対応しているところでございます。 予算につきましては,先ほどありましたが,各校84万円,そして9600万円というふうな数字も示されましたけどが,それ以上の予算を対応していただいて介助員あるいは学校支援員を対応しているとこでございます。来年度以降も,子どもたちの様子を見ながら対応していきたいというふうに思っております。 ◆26番(稲葉誠一郎) 内港の件は,改善をされてもヘドロは残ったままだと思うんですよね。なるべく早く県と協議をして,予算の関係もあると思いますけど,においがしないように検討していただきたいと思います。 それと,介助員のことですが,それじゃ,もう交付税措置をされても,それはもう今までの分で,余分には配置をしないという受けとめでいいですかね。それは,今まで十分予算内では頑張って配置していただいてますから,特に障害の方には今後も努力をしていただきたいんですが,もう一つ発達障害の子どもたちですよね,普通学級におられる発達障害の子どもたちの対策というのが今の答弁ではありませんでしたけど,これから取り組んでいかないといけない大きな課題だろうと思うんです。その子どもたちに対してどうするのか,そのクラスをどうするのかということをまた考えていただいて,取り組んでいただきたいと思います。 要望して,質問を終わります。 ○議長(蔵本久) これをもちまして,議第63号福山市生活バス交通利用促進計画推進委員会条例の制定についてから議第74号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更についてまでの12件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。 ただいま議題となっております議第63号福山市生活バス交通利用促進計画推進委員会条例の制定についてから議第74号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更についてまでの12件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── △日程第4 議第77号 道路改良工事(市道道上元藤線)(その2)請負契約締結についてから日程第8 議第81号 福山市立水呑小学校屋内運動場増改築工事請負契約締結についてまで ○議長(蔵本久) 次に,日程第4 議第77号道路改良工事(市道道上元藤線)(その2)請負契約締結についてから日程第8 議第81号福山市立水呑小学校屋内運動場増改築工事請負契約締結についてまでの5件を一括議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (羽田 皓市長登壇) ◎市長(羽田皓) ただいま御上程になりました議案につきまして御説明を申し上げます。 契約案件といたしまして,住みよい快適なまちづくりのための基盤整備として,合併建設計画に位置づけております道路改良工事(市道道上元藤線)(その2)請負契約締結についてと,快適な生活環境を確保するために取り組んでおります公共下水道の汚水処理にかかわる津之郷・草戸幹線下水道築造工事請負契約締結について,及び浸水の防除を図るため中津原ポンプ場及び機織ポンプ場のポンプ設備工事請負契約締結についてを提出いたしております。 また,このほか,老朽化した施設を改築する福山市立水呑小学校屋内運動場増改築工事請負契約締結についてを提出いたしております。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(蔵本久) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(蔵本久) これをもちまして質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております議第77号道路改良工事(市道道上元藤線)(その2)請負契約締結についてから議第81号福山市立水呑小学校屋内運動場増改築工事請負契約締結についてまでの5件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ──────────────────
    △日程第9 発第5号 福山市国民健康保険条例の一部改正について ○議長(蔵本久) 次に,日程第9 発第5号福山市国民健康保険条例の一部改正についてを議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。39番村井明美議員。 (39番村井明美議員登壇) ◆39番(村井明美) 発第5号福山市国民健康保険条例の一部改正について,提出者として改正内容について説明を行います。 2007年度福山市国民健康保険加入世帯数は8万6900世帯,被保険者数で15万9200人の多数に上っています。 今,日本社会は貧困と社会的格差の広がりが大きな問題になっています。国民健康保険の加入者は,もともと農業や自営業中心の保険でしたが,次第に失業者,無職者,不安定雇用の労働者など,低所得者の加入者が増加し,一層基盤が脆弱になり,国民健康保険税の滞納世帯が増加し,国民皆保険の根幹を揺るがす状況になっています。 また,年金,医療,介護などの社会保障に対する負担増,その上老年者控除や年金控除,定率減税の廃止などによる庶民増税で,市民生活はまことに厳しく,高い国保税の引き下げを求める声は,一層切実になっています。地方自治体が市民を守る防波堤として,負担軽減の施策をきめ細やかに進めることが求められます。 現在,福山市国民健康保険会計には,2006年度収支見込みで4億5840万5000円の黒字分と財政調整基金23億9772万1000円,合計28億5612万6000円の財源があります。これら多額の財源は,もとは市民が払った税金であります。この財源を活用して,国保税のさらなる引き下げを行うことが求められるものです。 改正内容は,軽減後1人当たり基礎課税額を6万7440円とし,課税限度額は53万円に据え置くこととします。基礎課税額の現行所得割税率8.70を8.40に,被保険者均等割額2万6700円を2万4700円に2000円減額し,世帯別平等割額を2万1300円から2万300円に1000円減額するものです。これに伴い,均等割額,平等割額の7割,5割,2割の各軽減額を改めるものです。 賦課割合は,応能所得割52.55%,応益割の均等割32.09%,平等割15.36%,応益割合計47.45%であります。 改正に伴い,3億5267万4000円の財源不足が生じますが,さきに述べました国保会計が保有する財源で十分に対応できるものです。 次に,国保税引き下げ以外の部分につきましては,さきに福山市が提案された内容と同様でありますので,説明は省略いたします。 この条例の施行期日は,公布の日からといたします。 この条例の適用区分は,改正後の福山市国民健康保険条例の規定は2007年度分からとし,2006年度までの国保税については,なお従前の例によるものといたします。 何とぞ慎重審議の上,全会派そろって御賛同いただきますようお願いいたしまして,提案の説明とさせていただきます。 ○議長(蔵本久) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(蔵本久) これをもちまして質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております発第5号福山市国民健康保険条例の一部改正については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,総務委員会に付託いたします。 ────────────────── ○議長(蔵本久) お諮りいたします。 議案審査等のため,明6月13日及び6月14日は休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(蔵本久) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,明6月13日及び6月14日は休会することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(蔵本久) 次の本会議は,6月15日午後1時から開きます。 ────────────────── ○議長(蔵本久) 本日は,これをもちまして散会いたします。         午前11時26分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会議員 福山市議会議員...